よく知っているんだが

2019年8月22日

それはよく知っています。 でも改めて聞かれると分からなくなる、と言ったのはキリスト教の偉大なる神学者の一人。 三位一体を説いたアウレリウス・アウグスティヌス。 そして、”それ”、というのは”時間”のことです。” 彼をしても明確な定義はできなかったと言うことのようです。

というのも、昨日書いた肥田春充氏に関連し、肥田氏が晩年超能力が開花して、次ぎ次といろんな考えや思想また能力が出たときに発見した、時間に関する分類です。

肥田氏以外の方々の特に西洋流の考え方では、生物学的時間、哲学的時間、物理的時間などと表わし、これにエネルギーの概念を結びつけて論議や思索しているようです。 さらに光と方向性と言った概念を加味したり、終にはすでに発見されているブラックホールの特異点をもって、量子重力理論というのができ、時間の最小単位がプランク時間とかいう数値を導いております。
このあたりは非常に難しくよほど理解しないとうまく説明できませんので言葉の羅列です。
ちなみに10のマイナス43乗秒が最少時間単位らしいです。 ふ~ん、としか言えませんけど。

また仏教では、一弾指(ぱちんと指をならす事)では、一弾指が65刹那。そして時間の最小単位は刹那。 または他の論では1/75秒であるということらしですね。 ポイントは時間の最小単位があると考えたことでしょう。

さて、そのような難しい、つまり前提となる高等数学とか物理学等々の理解がなくても、肥田氏の時間論はなんとなく想像でできそうな気がします。 (いやある意味却って難しいか?) とにかくそれは、

1.絶対唯一の時間
2.無限の時間
3.無限球体積の時間
4.動く時間
5.動かざる時間
6.時間ならざる時間

この6つの形態があるとのことです。 わかったような分からないような感じです。
そして我々のいる世界に”ある”または”流れる”時間とはどれでしょう。 6.の時間ならざる時間です。 そしてこれは肥田氏によると決して幸福な状態ではないようです。

このような透徹したそして未来を見通す能力を得たのち彼はすでにこの世の仕事は終わったとして断食の後に天に帰ったとのことです。

時間論から寂しい結末かも知れませんが、神や仏に近い人たちの悩みはカイラス山より高く、マリアナ海溝よりも深いのかも知れませんね。

なにせよ、時間さん、あなたは誰?