独裁国家

2019年8月22日

タイトルに惹かれて単行本を買いました。 『世界の独裁国家がよくわかる本』(PHP文庫)
中央アジア、南米、中東、アフリカ、アジアですが、なかなか面白い内容です。 文庫本で読みやすいし。

ヒトラー、スターリン、ムッソリーニ、フセイン、ポルポト・・・とこれほど多くの独裁者がいたし、今もいるし、民主主義全能とはちょっと言えないので、その国家や民族や人民各位達の資質や思想や物事の決め方などなどにより、独裁の方がよい時があるのかもしれないなと思うのであります。
共通して思うのは、運をがっちりとつかんで時流にのって、努力だけとは言えない何かにつき動かされてその地位を得たようです。 手練手管を使ったりでなくて、気がつけば独裁者でした、という例もあり興味深い。
また100年に50回も革命があった(ベネゼエラ)、ソ連に暗殺団を差し向けられたら逆に刺客差し向けたるわい、と電話・電報で脅したユーゴスラビアのチトーとか、環境を守るためならどんな人権蹂躙問題なしのドミニカのバラゲール、聖職者目指していたのに、なぜか大臣に招かれ、あんまり成績が良かったものだから、是非貴方にと言われたポルトガルのサラザール等などゴルゴ13の脚本家は泣いて喜ぶようなものが現実であったしまたあるのですね。

中には残酷で非人道的な一部の独裁国家もあるが、基本左巻きの連中だ。 それ以外は全部が良いなんて事は無いですが、存外それなりにやっている国もあるようです。 でも手放しで独裁が良いとは決して思いませんけど。(権力は間違いなく腐るから。)

そういえばお釈迦さまも、小さい頃は仏陀にならなければ、転輪聖王になるらんと予言されたように、政治をバシッとやるのは難しいのでしょうね。

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