恩を恩で返す

2019年8月22日

今日ふと本屋に立ち寄りますと、日本とトルコ共和国との間の美談の記事が目に留まりました。
曰く、今を去ること約120年前、当時オスマントルコと呼ばれていた現在のトルコ共和国の軍艦エルトゥールル号が、日本の台風のシーズンに日本側が止めたのに、トルコに向けて帰国の航海を始めた。 しかし、あいにく台風が直撃で、船は沈没してしまいました。
しかし約70人の海員は、なんとか海岸までたどりついたり、波に運ばれて意識をなくしている人もいた。 600人犠牲者を出した大遭難事件となった。
その際にその事故の起きた和歌山県の日本人達は、できる限りの救助、援助を物心ともの行ったためこの事故でも70名近くの人が命を取り留めたと。
この話はトルコで大きく報道され親日国となったと言われます。
そのあと和歌山の人たちに政府がその行動を賞したいという申し出をしたのですが、
当り前のことをしただけ、と言ったそうです。
素晴らしきは本朝の高い精神性と行動力です。

その後100年以上経過したのち、イラク戦争でフセインが逆上して上空を飛ぶ飛行機は片っ端から撃ち落とすという日時を決めてしまいました。 そして各国が軍用機を出して自国民を救っていたとき、日本の政府は憲法の制約でこのような場面に一番適した軍用機をだせない。 また民間機は安全が保てないということで飛行機をださなかったと。 ようするに、憲法をまもるのでお前たちは死ね、と言われたのと同じです。 イラクに置き去りにされた人たちは絶望したはずですし、異常なこの判断に怨嗟の声を上げたはずです。 それとも平和憲法を守るとはよくやったといったのか??? そんなはずはないですよね。 そんななか、日本人を助けに来たのはトルコ航空の飛行機だったと言うことです。 攻撃時刻の2時間前にその飛行機は飛べ立ったと。
当のトルコ人は、エルトゥールル号遭難事件の際に日本から受けた恩を今こそ返す時だと語ったということです。 恩を恩で返す。 人の道。

この事実を知った時に非常に感動しました。 しかし、自国民を見殺しにし、誘拐されても何の手も打てない政府は何なのでしょう。 サムライなんとかなんて決して口にしないことです。

こんな風に感動もし失望もした日でした。

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