神の国とは常楽我浄

2019年8月22日

江戸時代の臨済宗の白隠禅師という偉いお坊さんが長生に験ありと勧められたのが、延命十句観音経という短い御経があります。 たぶん後世の作でしょう。 でもいろいろ霊験記などが多数あり、短いしすぐ覚えられるし、なんだかほっこりしています。
それはさておき、この中で、”常楽我常”と言う句があります。

はたと思ったのですが、これは神の国の定義をする言葉である、と。 神の国と言うとキリスト教ぽいですがそうでなく、なにを持って理想の社会とするかの指標・徳目だと聞いたことがあります。

つまり、
常・・・肉体の完全なる健康。 十分な保健・医療。
楽・・・豊かな経済状態。 裕福と言うこと。
我・・・精神の自由。他から束縛されていない状態
浄・・・平和の世界。一切が実相美に目覚めている状態

それぞれ観念的ですが、内容は実は細かくその目的を果たす方法も示されております。
これらを目標していけばよいのですが、まあ、そうは言っても明日の飯のタネに困る人もごまんといるし、目標は目標で行きたいな、と。

それから法華経をよんでいて、やたらと阿耨多羅三藐三菩提がでるのをいまさらながら気がつきました、話がそれますけど。

ついでって言っちゃあなんだけど、以下、延命十句観音経

観世音 南無仏
与仏有因 与仏有縁
仏法僧縁 常楽我常
朝念観世音 暮念観世音
念念従心起 念念不離心