海から来りた神の望み

2019年8月22日

書こうか迷いましたが、わかる人達に分って欲しいと開き直りまして…

今週の中ごろですですが、久しぶりに都内にまいりますと、郊外に住む自分がコートを着ているのに周りは薄着が目立つ様子でした。

郊外の会社に行く用事があり埼玉方面へ向かいます。 電車で都心から小一時間の駅にて下車。 すこし寒いな、との感じ。 しかし、うん?、なんだか雰囲気がいつもと違う。、まるで映画のセットの中にいるようだ、風景がすべてそうだ。 重苦しい空、なにか駅を降りるとあるぞという直観がする。  なんだ、なんだ、何が起きるのだ・・・ 駅舎からでるとぽつぽつと雨が走りだす。 ”ああ、雨がふるというサインか。 いや、しかし、見ろあの空を。 悲しいか苦しいかのようだ…”。

さて夕方ころです。 その郊外の場所にいると、同じ部屋に部屋にいたBさんが、
”何かにおいませんか?”
”そうですね、確かに。”
この方とは仕事だけの付き合い。 たばこふかし過ぎで実は頭に来ている。 まあ、それは置いといて。
”こっちのほうかな、”とある小部屋の扉をあける。
”あっ、ここだ。臭い!” とB氏、軽く嗚咽している。
それでそこに行くと、たしかに猛烈な異臭。 下水に臭いと何かの混じった臭い。 そう、”腐臭”だ。 それもたぶん屍骸からのもののようだ。強烈な臭いである。

”ああ、臭い”と言ってそこらあたりのものをその部屋の前におしこんでドアをピッシリしめて対応しました。 窓も全開。 寒いよりは良いかと。

応急の処置で強烈な臭いはやや収まりましたが、浮かぶのはやはり腐臭です。 そして、その場所に何かいる! これは霊的なものでは、と日常的な非日常的な事柄ではないかとの疑問が雲霞のごとく浮かぶ。

”いや、教えないと。 言うことらしいよ。あなたが何かと思った存在は。”
自分でわからないといつも霊的な質問をする方からの返事。 臭いで自分を主張する存在はいますか、との質問への答えに加えての説明。

”ああ、そうですか。 でも言わなかったのですけど、どうも死体の臭いなんです。”

”あら、そう。 じゃあ、ちょっと待って気になるね。” ちょっと時間がかるよう。

私の方はさまざな情景が浮かぶ、浮かぶ。 整理がしにくい、つまり表現がしにくいものでした。

”実は。” 返事がありました。
”実は、その場所に今回の被災地の海の神様がいらっしゃったみたいですよ。”
”私のところに?”
”霊的に分かる人のところにと言うことね。”
”はい!?”

”自分たちの世界もひどい被災を受けている。” 神仏もなんと、甚大な被害を受けたというお話です。 また自らも痛まれのか。 しかし、神が被災って、どういうこと? 地球そのものの御心による何事かの意図や働きがあるのかと。 難しくしか言えませんが。
これは一般的な知識や常識では分らないです。

”だからあなたにも伝えてほしいとのことですよ。”

人も動物も自然も被災を受けました。 しかし神仏もですか。 私の理解を超えていますが、一連の風景の異様さ、重ぐるしい空気、”何か”ある、の予感。そして強烈なにおい、混濁する意識そして、やはり水の中の大混乱のイメージ。
こんな事から始まって、少しはわかると思われたのでしょうか。
人間たちも、出来れば分かって欲しいとのことです。 その理解が状況をもしかしたら改善する、という儚いかもしれない希望を込めてこの話を書いてみました。

この大きな自然やそれを取り巻く宇宙、外宇宙と意識は広がりますが、我々の隣にいらっしゃるかもしれない神々、仏尊様達に思いをはせて行きたいと思います。 神々の悲しみ、苦しみをどうして良いかわかりませんが。せめて心を向かわせていただければと思うのでした。

ちなみに、酷い臭いがしたその場所は、その次の日は、特に何をやった訳でないですが、ほとんどその痕跡が消えていました。 やはり、かなと。