確信の魔術

2019年8月22日

何かの本で読んだのですが、極真空手の創始者大山倍達氏は数々のエピソードを残しておられますが、そのうちの一つにビール瓶切りがあります。 YouTubeにアップしてあります。
http://karateman.net/move1.html

もともと酒場でヤクザ者と喧嘩になったときに、激昂してビール瓶をすぱっと割ったということですが、後になって、ビール瓶を試技としてわってみようということになったと。 しかし、いつも体調万全でもないし今日は失敗できないな、というときはちょっと仕掛けもあったみたいです。

しかし、そんな密接におそば近くにない弟子たちで猛者連中は、うちの館長はすごい。 人間は肉体と精神を鍛えればビール瓶なんかスパッと割れるというか切れるんだ、と”確信”(こころの底から信じ切る微塵の疑いもない精神状態)しているのだから、あれ、すぱすぱ切る者が続出。館長、これを聴いて思わずうなったということらしいです。

話はずれますが、大山倍達さん自体は朝鮮の出身ですが、晩年はお世話になった日本が好きで恩返ししたいと常日頃言っていたみたいです。それで不埒などこぞの奴らの反感買ったとか、極真の人から聞いたことがあります。

そうはそうと、信じきる、ある意味バカになる、微塵も疑わない、というのは如何にすごいか。 私は理屈ばかり言ってますのでバカのくせにバカになり切れないのですが、ここらで何か一丁確信してみようかと。
その内容が良いとか悪いとかの評価に関係ないことが面白いし怖いですが。

さすがに空は飛べんかな。 ならばせめてかめはめ波でも撃てるか。 本当は宝くじ必中売り場が分かるとか。なんにせよ凡夫の戯言。

(あまりに身に余る”確信”はやめておいた方が無難です。 ライオンと喧嘩して百戦必勝とか。)