降魔成道

2019年8月22日

12月8日と言えば、私にとってはゴーダマシッダールダが仏陀になった日、成道を成し遂げられた日と記憶している日です。 正確には釈迦牟尼仏とお呼びします。
釈迦とは太陽信仰をしていた部族、能仁と訳せます。 これはたくましき愛の意味。 牟尼とは肉体行の聖者、いわゆるヨーガ行者の事。仏とはいわゆる精神的な聖者であること。 陰と陽の意味も含み、感情と理性を兼ね備えているとこの正式な呼び方で分かります。

そして成道までの経緯はとてもドラマティックで古来さまざまな説明がされております。その中で、理論を積み重ね、肉体行を経験し、瞑想に瞑想を重ねて、ついに成道されるわけですが、最後はマーラ(悪魔)の攻撃もありましたが、悪趣に導き成道阻止をたくんだマーラでしたが感情に訴える行動にでたように思います。 心は激しく揺れられたのかどうかはなんとも分かりませんが、しかし、最後は降魔印を結び大地に触れて、大地の神(女神)の偉大なる力で悪を跳ねのけ、ついに暁の朝大悟されたと古来伝えられています。
最後は問答(理論)ではなく感情(親子愛と家族愛とか渇愛)ということが興味深いですが、乗り越えられたということなんですね。

地球はいろいろ問題が多くて、平和に楽しくくらせばいいのに、神の名前が違うとか勘違いで相手を殲滅しなければ気が済まないような戦いをお互いにし、分けりゃいいのに自分だけのものにしようとして食糧とそれにまつわる燃料とか土地の奪い合いをします。

しかし仏陀と呼ばれるご存在がこの世にいたということは、非常に心が救われるようです。 神を説かないようで一番真摯に説かれたのではないでしょうか。科学的な神というかしっかりと理論に立脚した感情としても満足できる神、すでに神という言葉のみでよいのか悪いかという感じですが、いずれにせよこれ以上は人類にとって感得できないというレベルの神、そうそれは般若心経には決して訳されないサンスクリット語である、”アノクタラサンミャクサンボダイ”と呼ばれております。

そんなことを思い出してはおりますが、やはり今年もしかるべき所にお参りできずにいる、日々の暮らしに追われるわが身を愧じております。来年はしっかりと心に刻んで何かをしたいな。

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