小さな手でも守りたい
都会の帰宅時の電車内は悲喜こもごも。 疲れている人も、また早く帰りたい人、お酒でも一杯引っかけた人、仕事で悩んでいる人、デートうきうきしているひと等々いろいろです。
そんなとき東京の夕刊紙には、夕刊フジ、日刊ゲンダイ、東京スポーツと夕刊紙がありますが、大人情報、それもおっさん向けの記事ですが、小一時間程度の電車内の時間にはちょうど良い分量と言えます。 (東京スポーツはちょっと恥ずかしい)
そんな紙面に素敵な写真が載っていました。 なにかの応募写真の発表みたいですが、小さな女の子が、生まれたばかりでしょう、自分の妹をしっかりと抱きしめて見つめている写真です。 その後ろに若いお父さんとお母さんが見守っております。
小さな手には一杯力をいれて落としてなるものかという気持ちが伝わり、早く一緒に遊ぼうという思いも感じられます。 しかし今はしっかりと守り、寿ぎ、何よりも大切という感情にあふれているように感じます。
大きくなるとはたして仲がよいままか、と意地悪い人は聞きますが、それは知りません。
今の幼いときのこの慈しみたい、愛したい、大事にしたいという嘘のない感情こそ実は人の本当なのかな、とこの写真をみて思いました。
ぎすぎすした世情になっておりますが、出発点は皆、誰かに祝福されて生まれてきた、と考えたいです。
そんなことを教えてくれた一枚の写真でした。 欲望を刺激するような傾向の夕刊紙でも一服の清涼剤を与えてくれました。
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