統合と健康一番

2019年8月22日

貿易の仕事をしていたので国際間決済という業務をやっていました。 そこでは国内とは違う決済方法があるのですが、それはともかく、海外の企業との債権債務の突合というか確認をしなければいけません。 今のようにコンピュータのアプリケーションソフトウェアも十分ではないですから、勢い手計算が主となりました。 そこで、債権、債務表というのを作るのですが、複式簿記でやるのがよいので、貸方、借方で作りました。 すんなりいけばよいのでが、いろいろ変わった決済というか解釈の違いというか相手側となかなか合わないことが多々ありました。 そこで、outstandingが発生して、この履歴を調べてsettleさせるのに、相手方が貸方(credit)と借方(debe)のそれぞれをさらに、debtとcreditに分けます。 赤伝という方法も相互に納得していたのですが、なるほど、こちらにとって債務で相手の債権だが、もともと請求すべき金額が間違っている、と言う場合(結構多かった)などのこの会計処理が楽でした。 なるほど、プラスのマイナス、マイナスのプラスがあるのか…と思い至りました。

こんな会計の処理の経験が心理とか哲学、宗教を勉強することに役に立ちました。 また電気の勉強や通信の勉強にも役に立ちました。 というのも以前 ++, +-, -+, –という事を書いたと思いますが、これは対立している現世の諸相をあらわしているなと思っていたからです。 単純に+と-、ある有名な方が正負の法則というようなことをおっしゃていますが、息苦しくないですか? 善なることをやっても悪がその後に来るかもしれない。 今金持ちだが未来は貧乏になるかも知れない… いま健康だが… と、際限がありません。
そこで、この++, +-, -+, –です。 プラスを神、善、美 マイナスを魔、悪、醜というような対立原理または相と考えると、次のような考えが浮かびます。 つまり、神たる神、善なる魔、悪なる神、悪たる魔 ということです。
この四つの組みあわせはもっと細かく出来ますが、現実性がうすれるので4つに抑えて考えると、++と–が+で、+-と-+が-ということになります。 これは論理計算でも習った概念でありますが、思想、宗教的なことにも応用できます。

さて、それで何が言いたいのかと申しますと、ちょっと話が飛びますが、我々が”神”または”悪魔”(天使とか、霊とかも)と呼んでいる存在は、意外と”善魔”か”悪神”ではないかということです。 善だけど魔、そして神なのに悪ということです。 善悪の概念と神と魔という対立属性概念と結合して考えているのですが、これはプラスだから良い、マイナスだから悪いという単純な区別から離脱できます。 しかし本質を見逃している可能性があります、というか大です。 他の言い方をすると、男男、男女、女男、女女といえます。 イメージが湧きますよね。

そこで、聖なる数字”4”の出番です。 旧約聖書のダニエル書にも、4人目の男の子とか、ユングにも「マリアの法則」というものがあり、第四としての全一なるものという説明があります。 これは抑圧された機能と言う意味でしょう。 キリスト教圏にいるユングは、女性性を徹底的に抑圧、破壊しようとした教会に対しての反論の意味での、”マリア”でしょう。 それはさて置き、だから”4”を拝んでおけ! ということでは無いです。

さて、++,+-,-+,–というのは因数分解のような感じですから、このままでは歩み寄ることは出来そうもないですが、これは統合を目指します。
我々は未完成(完璧はありえないですが)ですので、なんらかの偏りをもっており、それが”個性”と勘違いされます。 しかし、統合の方法といかなる統合が出来たか、対立概念をいかに克服したかの結果が本当の個性であろうと思います。 そして++,+-,-+,–を幾分かは統合はしたが、それ自体が++,+-,-+,–のいずれかに結果として範疇分けされるわけです。
これが輪廻でしょう。 ++と–が対立しているようで意外と結果は同じ、現世と幽世の同一実体と言うこともできますし、もって身近には、すぐに助けてくれるけどその結果依存心の強い人間に育ったとか、厳しく育ててときどき恨まれたが、強い克己心のある立派な人にそだったとか、意外と親切は難しい、というように神なのか魔なのか分からないということも多々あります。
そして–たる悪魔は常に排除、抑圧される運命にあるようですが、これは可能性の卵の孵化を阻害している。 聖なる数字”4”こそが通常劣等意識と呼ばれて疎まれていることではないかと思い至りました。

そして、大切なのは、++, +-,-+,–はあくまでも静的な分析であり論理ですので、この世の一定の時間の相をまな板に乗せているわけです。 しかし実際は未来から過去(過去から未来ではない)に流れる時間の中に我々はいますので、動的な分析が必要ですが、まず殆どの思想的な考えで時間という因子を含んだ解説はあまり無いようです。 (仏陀は違いますが) だからどうこうでなくて、そうしないと現実により有効な方法が出てこないわけです。 しょっちゅう変わっているから分析なんか意味が無い,という結論につい行ってしまいますが、それは我々の認識速度の性能によって意味が出るはずです。 この世の中が猛烈な勢いで変わっている、と言う際、”猛烈”と言う意味が何も指しているのか、個々人で違うでしょうし、人間と他の動物では異なるでしょう。 よって、分析と認識という行動が、人間の基本スペックで意味付けが出来ました。 これは量子力学でいう観測者効果の前提になるでしょう。 それに変化するといっても今りんごが次の瞬間バナナには変わりません。 属性連続が起こるからです。これがカルマの法則

以上のように、種子(神か魔か)と属性(善か悪か)も、人間の認識と観測者効果(心のみ)、属性連続(カルマの法則)ということで自分自身がどのように自らの本来の方向性、つまり人格の対立概念と意味付けの統合、取り込み、を行うかの意味が出るわけです。 さてさて、仏教の後は驚異の神の道といわざると得ない、日本神道です。 というのはも、以上のようにいろいろ考えていくとなかなか複雑そうなことも、4を使って居り、神道では”一霊四魂”と一言で言っています。 おお、さすが吾らがご先祖様、と言うことです。
四魂である和魂、荒魂、奇魂、幸魂がさまざまな心の機能と働きをしめし、それが直霊(ハイヤーセルフ)で統合する。その直霊の本体とは自分自身(まさしくセルフ)である。 という見事な統合です。

複式簿記から一霊四魂に行きましたが、神様っていってもなーと言うのが最近多いので、そんか事も含めて考えながら書きました。思っていることを書いてしまいました。 やはり理屈っぽく書くと楽です。
そんなかんやを考えて、でもやっぱり健康一番よね、なんと言ってもということで、昨日のハイジとクララに繋がるのでした。

上記のことはまたWEBに分かりやすく書く予定です。

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