秘鍵??
お経の事考えていたら、何だか思いつきました…
ある日絶対者であり、自由自在者である○○神様が天地の間を歓喜にあふれて遊行されていたときである。
世の中の苦労を全て独りでしょっているという男が憐みを乞うて願うに、”どうか神様、私を楽にしてください。”
”死にたいのか?”
”いやそうではありません。”
”この世はアノクラサンミャクサンボダイを深く理解して感じ且つ信じ、自然とみずからを頼りとして運命を変えなければ思う通りにならぬ”
”私には難しすぎます。”
”何、難しいとな”
”あの、神様だから私のダメっぷりはおわかりかと”
”かわいくないことをいう奴め。どれ、秘密の教えを説いてやろう”
”あの、なるべく簡単なもので、なにしろ頭が悪いもので”
”何を言っている、神とお前は問答しているぞ。”
”あっ、そうですね”
”つまりだ、真理に目を開きみずからの偉大さをその偉大さ故に閉じているという矛盾を解き放てばよい。”
”つまり、と申されても。なんがなんだか”
”力を全て出すとお前は瞬時に蒸発してなくなる。”
”そんなにすごいのですか”
”そうだ。だからダメくらいがちょうどよいのだ。”
”いや、それだと苦労が絶えなくて”
”苦労の解決は己が己に課した課題である。つまり言うところの乗り越えるべきものだ。”
”難しいです。それはそうと飯もくっておりませぬ。”
”私にくらいつきそうな勢いだものな。何か食べ物をだしてやろうか”
”はい、是非!! さすが神様。 出来ればパンとワインとかじゃなくて寿司なんて食えれば…もう何年ぶりだか”
”味は覚えておるか。 難儀なものじゃのう。そりゃ、煩悩というのじゃぞ。”
”あの、美しき思いでと言っていただければと。”
”それはそうと、おまえは私に何をしてくれる。金を払えとは言わぬが。”
”何をと申されましても、少なくとも感謝はします。”
”心からの感謝ができるか。神だから恩寵を与えて当たり前と思わないか”
”神様の御力の偉大さに必ず感謝します。”
”本当か。間違いないか”
”多分…心の底からと言うのがあの、自信が…”
”助けて当たり前の心根じゃな。 それではダメだ。 他にはどうだ。”
”ならば、私にどうしろと”
”…我に会えて言葉を交わしていること自体が、お前に残った最後の功徳によるものである。”
”人殺しが大好きで、ウソつきで、泥棒で、麻薬の売人だった私がですか。”
”実はそうなのだ。世間の常識というだけでみずからを判断するのは危険だ。というかお前の底の底に偉大なる御力のその源泉がある。それに気が付いていない”
”なんだか話しやすいというか、優しいような厳しいような神様ですけど、もうそうすると功徳がなくなるまえに…”
”そうだそろそろ変化が始まっているではないか。自分が自分でなくなるぞ。そうすると我は更に偉大なる神や慈悲が海より深い仏を呼ばねばならぬ。”
”…”
”…”
”我は偉大なり!! 罪科は冬の光に解ける氷のようなもの!! 溶けよ解けよ。 それは妄想に過ぎず、迷いに過ぎず。闇は必ず光によりて打ち負かされん!! 我宇宙の真ん中につながる神なり!!”
-その時、解決の音と風と光と熱と水と火が最高の具合に溶け合い、日と月が互いに最高に良く影響仕合い、これ以上はないというくらいに互いに互いをほめたたえた。
”お帰り、わが友よ。○○神でありましたな。 さあ、この世の美なる本質を共に研ぎ澄ましましょうぞ。我が師よ。真理に目覚め、悪因縁から離れた自在者よ、さあ、自在者なるが故に深く悩みた境涯は既に過ぎた。大いなる善と美と歓喜に向けていざ行かん!!”
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