産土の神との結び直し
私が産土の神、と言う概念を知ったのは、昔家族が突然に死んでひどい無常観に襲われたのと、回向をしたいという思いが一つ。そしてなぜこのようになったのか、霊的な原因があったのか・・・？ というような答えを探しているときです。”産土”とかいて”うぶすな”と読みます。 山田雅春さんという今も活躍しておられる方の本でこの産土の神という存在を知りました。 そして何年かはその方の団体で勉強しました。 それまではヨーガとか、仏教を勉強し、その霊的な世界への対応ということで守護仏天の存在、生まれ年ごとの守り本尊とかは勉強していましたが、神道の知識は乏しかったのでこの考え方はその当時斬新でした。
そして自分が父母から生まれる前から出生を守り、生まれてからはその存在する運命を管理し、守護を無条件でする存在という概念です。 ありがたいですね。 信仰しなくて良いのです。 契約なんて全く不要です。 そしてひとりひとり違う神が担当するということで、たとえば何県何々市のどこどこの神社に祭られている須佐之男神があなたの産土様、そしてあなたは木花咲耶姫神が産土様等々と個人によって違うようです。
それまで知らない考え方でしたので驚き、さて自分の神様はということで、信頼していた霊能のあるひとに調べてもらいました。 そしたら自分の田舎の神社の八幡神でした。 高校の近くの神社で、知らないでその近くの高校にかよっていたのだ、とか聞くとちょっとうれしくなりました。 縁があるんだなあ、と。 このあたり自分でいうのも面映ゆいが素直で順朴。 このあたりの時代はなんだか中学生のような意識で勉強していたようです。 懐かしいものだ。
その後にその神社に参拝できることが叶い、参拝をしたところ本殿からものすごい、本当にまるで大風が吹いているような波動というか暖かいものが流れ、思わず感動して知らずに落涙してしまいました。 そうですね、田舎の父母や大好きな爺ちゃん、婆ちゃんやら家族が、”おー、よく帰ったな。 こちらにおいで。 お前はよい子だねえ。”というような感情が溢れています。 本当に頭をなでられているような感じです。 霊的に感じやすい私だからという面もあるかも知れませんが、皆さんも自分の産土様と出会ったら同じような体験をされるかもしれませんね。
スピ系の人たちの体験で、大天使なんとかさんが愛を与えたとか指導をしたとかいうのはかなり違うと思いますよ。 地球を救えなんて言わないです。 ひたすらあなたの今と行く末を心配してくれます。
さて、感謝、感動の初回の参拝が終わり、また年が変わり二回目、三回目の参拝しました。
しかし、喜んで本殿に行き、また来ました！産土様！・・・。 あれ？驚いたことに何の気配もしない!! えっ！前のあの大感動はなんだったのか。 それともどちらかに行かれているのか、とうろうろ探してしまいました。 本当に親を探す子供の如しです。 感動が大きかった分、裏切られたとは言いませんが、ひどくがっかりしたのを覚えていました。
そんなことで迷いが始まったのですが、日常で忘れたわけではないですが、なにかやや距離を感じるようになり、その後産土様を調べてくれた霊能者（かなり優秀）にも確認したりしましたが、納得した状況にはなりませんでした。
そしてその後、産土神をおしえてくれたきっかけになった団体もやめて、その後独習していた際にいろいろひどい霊的な現象が起きてしまい、今、主にいろいろ教えてくれている方と偶然に出会い、いろいろ対処してもらったり、課題を与えられたりして数年がたったわけですが、現実の生活は極めて問題だらけです。 霊的な課題をこなしても実生活がどんどん厳しくなる、周りでマイナス現象が頻発し、それはあなたの課題である、といくら聞いてももう納得しないようになりました。
この世界は結局のところ、個々人の能力と超感覚が頼りで、論理的なやり方はひどく拒絶されます。 となると、正しいものが非常に分かり難いです。 99％の救いと1％の大嘘、そしてその1%のために延々と99%分の”本当、正義”をだしているとしたら・・・とか疑いだすときりがありません。
こんな事かんがえちゃあいけないんだとか、葛藤は深まるばかりです。 でも猛烈な干渉は時をおかずまた突然始まります。 対応はだいぶ出来ますが、全部できるわけではないです。
最近は読唇術で脳裏に浮かぶ神々の口元を見て言葉をみつけるとかいう、ことをやっています。
普段浄霊しましたとか、こんな神さん出ましたとかいろいろ言っていますし、それは上記の如く”実感”なんですが、やっている本人は悩みの山でいつ終わるかも知れないという諦めも感じているのです。
そんな中、急速に思い出したのが”産土神”でした。
昨晩夢で、壁が前にずっと並んでいて、それをどんどん壊して進んでいる自分がいました。 ずらっと並んだ壁が続いています、前に行っても行ってもまた壁、しかし確実に壊しています。 そしてどうも最後のような特殊な形が書いてある厚い壁があり、これはなかなか壊れません。 だめか、と思うも、えい、もう一度と拳を振り上げると、よし、ついに破壊できました。 そして草原のようなところに出ました。 そこで夢は終わり。
最近の悩みというか迷いをやはり特殊能力のある古い知人に電話して話しをしようとしたら、やはりというか、まずつながらない人にすんなりとつながります。海外の霊的な場所に行っていたみたい。
それで昨今の悩みを話していると、産土神の話になりました。 そして、”ＭＵさん、後ろに産土さんが立たれていますよ”と。 そう、実は背後にもうすごい巨大な存在感と暖かい波動を感じておりました。 ”産土様のこと忘れていたでしょう？” そうです、忘れてはいないですが、産土、ということで感謝は足りてなかったでしょう。 そうか申し訳ない、という気持ちで反省していたら。 衣冠束帯をつけた神のイメージが強力に広がります。 長年のご無礼を謝っていましたら、終には上の方からはっきりと腕が下りてきました。 そう、握手をしたのですよ。 まあ、イメージ内ですけどね。そして神々の話し合いがものすごいスピードでされていたのが分かりました。
昨晩の壁を壊した、という夢は自分で作った産土神への自分の対応（壁を作って通信しづらいしている）だということも指摘がありました。 さもありなん、です。
お世話になっているはずの存在を忘れていたのか、いまいろいろ対応いただいている神霊がその産土様と関係有るかまだまだ良く分かりませんが、産土の大神との結び直しがうまくいったみたいです。 急遽ＩＣＵに入院した母親のことも気になった仕方ないのでこのタイミングでお出ましになったのかも知れません。 本当にこの世界は広いや。
ちなみに産土神と言う神は、みなが楽しくいつも笑って仲良く暮らし、自分の役目を粛々とこなしている”子”がより可愛いようです。 そんな生活をしたいものです。