パチッチャ・サムッパーダ
4月8日はお釈迦様のお誕生日と言うことで、甘茶を誕生仏にかけて、その昔龍王であるイダーとビンカラが1つは温、1つは冷なる水をかけて太子(シッダルーダ)の誕生を祝い、太子の身体は黄金色に光った、という故事に倣ってお祝いをします。
(ここから温冷浴という健康法が発生したようです。)
そして、苦節何十年、終にピッパラーの樹の下で成道されるのですが、なにを悟られたのかという難しい話がありますが、私の先生から、それは『パチッチャ・サムッパーダ』であると教えていただいております。
これは仏陀活動当時使われていた世俗の言葉であるパーり語で、『もし、縁起を見れば、すなわち法を見、もし、法を見れば、すなわち縁起を見る』(中部象跡喩大経)という縁起の法と言う事です。
他のパーり語はまあ、良いからこれだけは憶えましょうということで憶えています。 ちなみに、ちょっと怪しげかもしれませんが、ある神事というか降神の場に居た際に、その神様なる存在に、”良くいらっしゃいました、ご縁を有難うございます”、と言う意味で、この『パチッチャ・サムッパーダ』と思わず唱えたところ、その神様が大感動したという忘れがたい経験もあります。
仏教は時代の要求とか人々の気根への対応も有っていろいろ分かれましたが、仏陀の人格と仏陀の真理が常に輝いていた事も当然です。そして、その真理の基本はこれだということでよく覚えています。 4月8日という日にて思い出した次第です。
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