暴虐の神と『神道の神秘』

2019年8月22日

最近仕事に集中しておりましたので、なかなか心静めることが出来にくかったのですが、ふと自分の書棚をみると、『神道の神秘』山陰基央著 という本が目にとまりました。(本当はWEB関係の読まなきゃいかんのに…いろんな意味で恐縮です)

これは自分の勉強不足もあり、自分にとって神道をまとめるのはなかなか骨でありますが、この本はさすが山陰神道の管長でいらっしゃいまして分かりやすく説明がされております。 特に、霊感とか、霊能の世界とのお付き合いの仕方、考え方というところが非常にまとまっており、さすがというしかありません。
内容的になかなか厳しいこともありまして、反発を感じる方もいらっしゃるでしょうが、精神世界に関係しておられる方は一度目を通されることをお薦めしたいと思います。一見厳しい方が本当は優しい、愛を言わぬ人が意外と愛に深い、というのはこの世の習いなのでしょう。

そして神道にさらに思いをはせると、日本は溶かす、という言葉を思い出します。 代表例は大黒天。 インドの暴虐の神、暗黒神であるマハーカーラ、がいかにして日本では福の神の大黒天と習合したか…いろいろいきさつは有りますでしょうが、さらりと”ダイコクサマ”と落ち着いております。
天台大師も比叡山の御山の守り神として大黒天(三面大黒天)を信仰しておれます。
対立しない、上から見ない、なんか知らないけど落ち着くところに落ち着いた(影で大活躍している人はいるでしょうが。)という感じで、ビバ、日本というように思います。

まとまらないですが、そんなことで。