クララが立った!

2019年8月22日

今日、高徳の方とお話する機会がありまして、さまざまなお話をしていたのですが、そこで身体の健康が基本ですね、やはりというお話になりました。
知り合いに長患いの方がおいでになったり、寝たきりに近い方もいらっしゃる事を思い出しました。そして、頭の中に浮かんだのは、ハイジが叫ぶあの場面 「クララの馬鹿! ちゃんと歩けるじゃないの! なんで勇気を出さないの?」(台詞はちょっと自信がないが…)
厳しい言い方ですが、いくら周りが看護しても、面倒を見ても、本人が全く自信を無くしていたり、すこし楽をしたいと思い違いをしていたりすると自らが本当はベストドクターである、という事をツイツイ忘れてしまいます。 私もよく忘れて、つい他人とか不思議な力に頼りたくなります。 それもあるときは必要でしょうし、積極的に求めることが良いこともあるのでしょう。
でも基本は自分ですよね。 クララがふらふらしながらも二本の足で歩いて、ただ歩いただけなのに、大感動してハイジと抱き合い、叱咤したハイジも涙を流す… これが病気の治療の本当だな、と感じ入った次第です。

そしてあるインド人の方が戦争で被弾して今日か明日が峠だと言うときに、弾丸は何とか取ったが、他に何の薬もなかったが、ただ「俺は治る。」という一念だけで見事に痛みをなくし、体調も快方に向かった、というエピソードも聞いたことがあります。 でも、こんな状態は、きわめて緊急事態であるので真似はそうそう簡単に出来ませんし、現代にて真似る必要もありませんが、思い込みの力、意志の力というのは凄いなということを再確認しました。

このような話ではありますが、介護のお仕事をしていらっしゃる方々には現実と比較したらキツク感じられるかもしれませんし、そうは言ってもさまざまな状況や環境にて自信をなくされている方も多くいらっしゃる事も事実です、というか殆どなんだろうなと思います。 そして正しいことさえ言えば全てが解決、というようにはこの現世は出来ていないのでしょう。 しかし、それを安易にカルマだ先祖の業だ、方角が悪いとかいう事は自粛しよう、と思う今日この頃でした。

ハイジ 「クララ、ちゃんと歩けた!」
クララ 「うん、有難う。ハイジ。」
ハイジ 「ううん、良いのよ、クララ。だって友達でしょ!」
クララ 「友達といってくれて嬉しい! そして肩を貸してくれたり、支えてくれて本当にありがとう。 でも」
ハイジ 「でも?」
クララ 「本当に嬉しいのは、貴方が私のことを信頼して、私の力に気付かせてくれたことなの!!」

やはり本当の事を伝えることが、最高の愛行であるなと思い至りました。

(※尚、終りのハイジとクララの会話はフィクションです。著作権とか大丈夫かな…)